長船庖丁店

数々の名刀を生み出してきた備前長船の地で今も庖丁を造り続けています。

長船庖丁店
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船93
代表者上田範仁携帯電話
 090-3377-2138

長船庖丁店とは…?

 現在の岡山県瀬戸内市長船町、そこがかつて備前長船と呼ばれていた地。

備前長船といえば名刀の産地としてその名を全国、全世界に知らしめていましたが、その備前長船の地に

於いて今、作刀をしているのが上田範仁刀匠率いる備前長船日本刀傳習所の刀工達です。

刀匠上田祐定、たたら製鉄と庖丁製作

 さて、上田親方は三十年ほど前から庖丁造りをはじめています。   刀鍛冶がナゼ包丁を?…それには深い理由がありました。他所の刀鍛冶は市販の玉鋼を使って作刀していましたが、親方は「これではどこの誰が作った刀もみな同じ地金になってしまう」「古刀を再現するならば材料から」と、なんと自分自身で砂鉄から玉鋼を作るところから始めたのです。全国の様々な砂鉄を取り寄せ、集めて、たたら製鉄の研究に没頭しました。しかし最初からうまくいっていたわけではありません。全く鉄が出来ない事や、時には折角鉄が出来ても刀にするには不向きであることもありました。

たたら製鉄で作られる鋼の性質は原料である砂鉄に含まれる成分によって左右されます。実際に使ってみるまではどんな性質なのか、日本刀として使えるかはわかりません。刀を鍛えて失敗したら大損してしまう。そこで親方は刀よりももっと小さなもの、包丁で試験することにしたのです。庖丁鍛錬とはいえ、折り返し鍛錬も行うし、地金の様子や刃紋の入り具合も確認出来る。出来が良ければ包丁は売ることも出来ます。

 もうひとつ、親方が包丁を造り続ける理由があります。弟子の存在です。庖丁は途中の工程が日本刀鍛錬や火造り、焼き入れなどの練習になります。練習で刀を失敗したら大ごとですが、庖丁ならば刀ほどの損害ではありません。また鍛冶場での修行中は皆、アルバイトで生活費を稼いでいますが、そんな弟子達の貴重な収入源にもなるのです。刀工資格を得られるまでは自分の刀を造ることも売ることも出来ない。しかし、庖丁ならば造ることも出来るし売ることも出来る。そして将来独立したとき、すぐに刀が売れなくとも庖丁を造れれば生活は出来ると…。そういうわけで、備前長船日本刀傳習所の我々は今日も包丁を造っています。それが長船庖丁店なのです。

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